VIC1001
-私の歩んだパソコンとOAの現場回想記(1)-

初めて触ったパソコンはアメリカ渡来のVIC1001。
キーボードと本体が一体の白い箱でした。
画面は一般家庭用のテレビに表示します。
任天堂のファミコンと同じです。
はじめはABCD--とキーボードを押しながら画面に写ったのを見て喜んでいました。
そのうちキーを押すと音が出ることがわかり、暇を見つけてはオモチャのピアノを弾くように音出しで楽しんでました。
そうこうするうちにプログラムを組むと並び替えなども出来ることがわかり、意味不明の単語を並べてマニュアル通りに打ち込むと---動きません。
エラーメッセージが画面に小さく出てますけど何をどうすればいいのか解らないのです。
この当時のマニュアルというのはある程度パソコンとプログラムについて知っている人が
さわっているという前提で書かれているんですね。
またメードインUSAですから、翻訳を丸写しした日本語としては理解できない
表現があちこちにあり、じ~と画面をながめたまま30分近く考え込むなんて事がよくありました。
今から考えるとよくやったもんだと思います。
ただただ好奇心の塊だけです。何だろう、どうしてだろうというあくなき探究心で時間を忘れて没頭してい ました。
1つの突破口は単語の間にスペースが必要なんだという事を理解した時です。
なんだそんな事かと思うかも知れませんが、プログラムのプの字も知らな い人間が初めて入力する時なんてそんなもんなんです。
これは現在のパソコンのマニュアルを見ても時々見かけられる事ですが、まったく初歩からはじめる人に文字、写真だけで教え伝えるにはどう表現すればよいの かという今日も変わらぬ永遠の命題です。
機械を作った人やさわって知っている人が書いたらだめなんです。何も知らない人に渡して、出てくる質問と応答を書 きまくってそれから推敲して作るといい物が出来ます。そこまでやるとサポートに多額の費用をかける必要もなくなります。
最初にお金をかけるべきなんです。
(過去にやったメカトロ機器マシンのマニュアル作成の経験から声を大にして言いたい)
話が脱線しましたがようやくプログラムが書けるようになり、FOR NEXTなんてコマンド(プログラムの命令)を使えるレベルになってくると、仕事に使えないかと考えるようになります。
最初に考えたのがアンケートの集計です。
5項目の回答で100枚程度ですが、手作業で正の字を書きながら電卓片手に1時間近くかかる作業が、打ち込む時間の20分程度で終わりすぐに集計結果が画面に出てくるのは感動ものです。
残念ながらこのVIC1001は画面表示が横24文字(アルファベット、数字のみ)縦5行しかなく、標準ではプリンターも接続できないパソコンでしたので、すぐに限界がきてしまいました。
それでもなんだかんだとお役に立ったパソコンでした。
OAのはしりを体験できました。この頃はパソコンもそれほど世の中に出回っていない時期でした。
価格もたしか10万円をちょっと越した位の値段で、転職した時にもらった退職金で現金で購入した記憶があります。
約2年近く使って雑誌の売ります・買います欄を利用して売却しました。この記事を書くにあたりgoogleで検索したらかなりヒットしました。
それだけ使われたパソコンだったのでしょうね。
